DUCATI Gran Sport “MARIANNA”

またまたサンフランシスコ国際空港です。 1月の日記でも紹介したのですが、気になっていたものがあったので、再度写真を撮ってきました。


気になっていたのはこのバイク、1956年製のDUCATI Gran Sport Mariannaです。 50年近く前のバイクの何が気になったかって、このフルカウルです。


サイドもエッジの処理やエアスクープの開け方等、気にはなったのですが・・・


やはりこの槌目の跡も生々しい、フロントカウルです。 この展示も近々入れ替わりの時期なので、展示中にカウルの槌目の詳細を撮ろうと、Moto Bellissimaの展示ケースまで行きました(といっても通路での展示ですが・・・)


どうです、この迫力の槌目。 時が経ち、現在のドカワークスはピカピカのドライカーボン製のカウルをまとっていますが、年代的に祖父に当たるこの “Marianna” は、当時の板金職人が叩いたこんなカウルで、1956年の空気を切り裂いて走っていたんですねぇ~。

バイクやクルマに限らず、現代のようにコンピュータが介在しない時代の工業製品に興味があり、たまぁ~に航空博物館とかに行ったりします。 以前サンタモニカ空港内に併設されているエアミュージアムで、零戦の栄21型発動機を見たのですが、それは見事な物でした。 当時の職人さんたちって、すごかったんですねぇ~。 でもその後P51ムスタングに積まれていたパッカードエンジンを見ると、やはり当時の日米の技術差は大きかった痛感させられました。 今の感覚で言うと、最新のZX10Rと、その元になったZ1のエンジンくらいの違いでしょうか・・・。