先頭(SENTHO)

アメリカのサイクルワールド誌から来月号のお知らせが来たのですが、その中にかなりクールなカスタムバイクがありました。


 AFTカスタムズというショップが作ったこのバイク、日本人ではまず思い付かない、スタイルとカラーリングです。 このショップはメトリック・バイク (日本車) をメインにカスタムしており、このバイクが初めてのカスタムバイクだったので、“始まり”を意味する「先頭 (SENTHO)」とう名前が付いたそうです。


驚くべきは、このカワイい18歳の Nalani ちゃんが、ドライサンプのタンクをシートメタルから叩き出したとか。 彼女を初め女性スタッフが他にもおり、全員が作業をし、またみなさんモデルもしているそうな・・・。 恐るべしアメリカです。 彼女たちが将来どんなカスタムビルダーになるか、今から楽しみです。


見てのとおり、ベースはCB750Four (’78) です。 それにしてもこの造形感覚、どこから出てくるのでしょう? アメリカのこの手のカスタムを見るたびに、「やられた!!」って思っちゃいます。

色々忙しく、ブログを放置しっぱなしでした。 春になって色々忙しいうえに、Facebookなんて言うのにも手を出してしまい。 もう大変です(笑)。 でもこれに懲りずにのんびりとお付き合い下さい。

Moto2マシン用トリプルクランプ

MotoGPに最も近いと言われるスペイン選手権を、Moto2マシンで戦う小山知良選手。 この写真は彼のFacebookから頂きました。

そんな彼のMoto2マシン用に、ワンオフで色々なパーツを作っています。

今回紹介するのは、フロントフォークをクランプする、トップブリッヂとアンダーブラケットです。


まずはトップブリッヂの上部を、ブロックから削り出したところです。 手前は削り出す前の、アルミのブロックです。

 
(写真左) 下部と裏面の切削が完了し、クランプ部分の穴を開け、ネジを切っているところです。

(写真右) マシニングセンタでの加工が終了しました。 この後フライス盤で、締め付け部分の割を入れて加工は終了です。

 
(写真左) アンダーブラケットも出来上がり、並べてみました。 ピボット部分はエキセントリックカラーを180°入れ替えることで、オフセット量の変更が出来ます。

(写真右) これは裏側です。 彫り込み底面をちょっとおしゃれに仕上げてみました。

 
(写真左) 手前がトップブリッヂで、奥がアンダーブラケットです。 この角度からだと、トップブリッヂのセットダウン量がよく分かると思います。

(写真右) こちらは裏側から見たところです。 アンダーブラケットのボリューム感がおわかりいただけると思います。 非常にハイグリップなタイヤを使用する最近のレースマシンのトレンドは、剛性を確保したアンダーブラケットでがっちりフォークを固定し、逆にトップブリッジの剛性を落としてチャタリングを回避する方向のようです。


これは昨年ラグナセカで撮った、YAMAHAのファクトリーマシン、M1のフロント回りです。 上記トレンドはこのマシンから始まったのではないでしょうか。

今回、製作したトリプルクランプをアメリカに持ってきて、AMAで過去に2回もエンジニア・オブ・イヤーを獲得したオッサンに見せたら、「こりゃかっこええわ!!」ってお褒めをいただき、「一体いくらするの?」って聞かれて返答に窮してしまいました。 だって時間をかけて図面を起こし、プログラムを作り、各ジグを製作し、セッティングをきっちり出して、2セットしか作っていないのですから、値段を付けると、とんでもない事になっちゃいます(笑)。 しかしデザインをもう少しシンプルにして、量産しやすいように設計変更し、色々テストして、市販出来ればなぁ~って思っています。 

アンプ


会社にこんな荷物が届きました。


さっそく開けてみると、注文していたアンプです。

 
箱を引っ張り出して、封を切ると・・・


Rolandのアンプ、CUBE 40XLが出てきました。 実は日本でこのアンプの旧タイプ、CUBE 30Xを、お手軽・お遊び用に使っているのですが、これが優れもので、アンプ・モデリングでマーシャルやフェンダー、VOX等の色々な音色が楽しめるんです。 トランジスタなのですぐに立ち上がることもあり、他に数台あるチューブ(真空管)アンプの電源をほとんど入れなくなってしまいました。


ということで、こちらでも一台買っちゃいました。 買って驚きなのですが、すごく進化しています。 音の種類が増えているのもそうなのですが、なんとルーパー装備です。 これは録音、再生機能で、たとえば16小節分のバッキングを録音すると、ルーピング(繰り返し)再生が出来、これをバックに延々とギターソロの練習が出来ちゃうんです。 また再生中にボタン一つでオーバーダビングも可能です。 また、こちらでは使うことはないのですが、日本の住宅事情を考えてか、音色をそのままにボタン一つで音量を大幅に落とせる、パワー・スクイーザー機能が搭載されています。


さっそく音を出して遊んでみました。 各モデリングアンプを試してみたのですが、どれも良い感じです。 クリーンチャンネルの音色も、旧型よりもグッとよくなっています。 これならエフェクターの乗りもよさそうです。 これで仕事後の楽しみが増えました!!

これ、USアマゾンで買ったのですが、$219(本日のレートで約¥18,200)ですからたまりません。 でも日本ブランドながら、日本アマゾンで買うと、23,800円です。 この5,600の差は何なんでしょうね? この価格差から計算すると、円の本当に実力は、110円ってところでしょうか?? ちなみにこちらのアマゾンでは、消費税はかかりません。

こちらは、今日は3月31日ですが、日本は4月1日ですよね。 俗に言う新年度の始まりですが、全く実感が湧きません。 まあアメリカにいるんですから、仕方がないですよね。

着いて早々・・・

27日、サンフランシスコ国際空港に到着したら、どんより曇り空でした。

そして早々に、シリコンバレーにある日本食スーパーへ。 でも目的は、そのコンプレックス内にあるコリアンレストランです。


ここ、去年に出来たばかりのレストランなのですが、メッチャ美味いんですわ。 何か吸い寄せられるように来てしまいました。

  
(写真左) 店に入って注文すると、まずはこんな感じでキムチ類が並びます。

(写真中) 私はコリアンBBQのチキンを・・・

(写真右) そして副社長様はベジタブル・スンドゥブ(野菜豆腐チゲ)を注文しました。

 
(写真左) ご飯ははこんな感じの容器に入ってやってきます。

(写真右) 小豆入りの玄米+雑穀ご飯です。


なぜか締めはヤクルトそっくり(味も容器の形も・・・)のドリンクです。 辛かった口の中が甘くてさっぱりします。

この後スーパーに寄り、お米、牛肉の薄切り、ネギ、マイタケ、冷凍うどん等々、たくさんの食材を買い込んで会社に向かいました。 今回は2時間も早着だったので、到着後みっちりと仕事が出来ました。 眠い~~!!(笑)

AJO Motor Sport

昨年までサポートしていたAJOレーシングさんなのですが、律儀に今年もレポートを送ってきてくれます。 そんなチームAJOさんは今年からKTMのファクトリーチームを運営するのですが、シーズン前のテスト風景の写真をたくさん送ってくれました。 塗装前の、ドライカーボン製のカウルにステッカーだけを張ってテストする、ちょっと珍しい画像もありましたので、ズラッと画像をならべてみます。

  

  

  

  

  

ヴァレンシア他のテスト風景、お楽しみいただけましたでしょうか。

AJOさんには、小山選手の初グランプリ参戦の年からサポートさせていただいていました。 また、ウチで勤めていたスタッフがAJOさんでメカニックをしていた等、ずっと仲良くさせていただいています。 チームオーナーのAki Ajo氏は、GP界ではもっとも信頼の置ける人物で、また機会があれば是非お付き合いしたいと思っています。